鹿島南共同発電では、1970年の運転開始時には重油を燃料として使用していました。
重油を燃焼させると、SOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素酸化物)、ばいじんといった大気を汚染する物質が発生しますので、これらを除去する装置が必要でした。2013年に重油から都市ガスに燃料転換したことで、SOxとばいじんを100%、NOxを31%削減することに成功しました。
また、地球温暖化の原因になっている二酸化炭素も22%削減することができました。また、ボイラーに供給する水は不純物が限りなくゼロの純水にする必要があります。この純水を製造する過程において藻類や泥を含んだ汚泥が発生しますが、これらは廃棄物として排出せず、構内で焼却し、セメントの原料として再利用しています。
当社からコンビナート南グループ16社に供給される電気と蒸気は各社での操業に欠かせないものであり、供給量や電気の電圧・周波数、蒸気の温度・圧力といった品質を安定的に保って供給先のお客様に安心して使っていただく必要があります。発電所では、可燃性の都市ガス、高温・高圧の蒸気、高圧電源など爆発・火災などの設備事故や重篤な労働災害につながるものを大量に扱っています。万一これらの事故が発生すればお客様はもとより、地域住民の方にも被害を与えかねません。このような事態を発生させないために、電気事業法や消防法等の法令を順守するとともに、安全教育・事故事例の勉強会・防災訓練・シミュレーター教育など社員教育にも力を入れています。これらの活動を通じて、安定的な操業を確実なものにすることで鹿島南共同発電㈱に関係するステークホルダーの皆様に安全と安心をお届けすることを目指しています。
Creating Energy