ボイラー
ボイラーとは、火気、高温ガス、電気などのエネルギーを熱源として水などを過熱して温水や蒸気を発生させる装置です。当社では、都市ガスの燃焼熱を熱源として蒸気を発生させています。水が通る細い水管を都市ガスの燃焼炎で加熱することで蒸気を発生させます。この蒸気をさらに過熱する(スーパーヒートと言います)ことで高温・高圧の蒸気に変化させて、各社への供給や発電用の蒸気としています。当社のボイラーでは、排ガスの熱エネルギーで燃焼用空気を加熱するなど、各所で熱エネルギーを有効利用する工夫がなされており、高いエネルギー効率を実現しています。
ガスタービン
コージェネレーション
システム
ガスタービン発電機と排熱回収発電装置で構成されています。ガスタービン発電機は、都市ガスの燃焼ガスで直接タービンと発電機を回転させて電気を発生させます。排熱回収発電装置は、ガスタービンを回転させた後の排ガスから熱エネルギーを回収する排熱回収ボイラーで蒸気を発生させ、蒸気タービン発電機で電気と蒸気を発生させます。従来の蒸気タービン発電機に比べ、非常に高い発電効率を実現することができます。
蒸気タービン発電機
ボイラーで発生した蒸気でタービンと発電機を回転させて電気を生み出しています。当社では、復水式と背圧式の2種類のタービンを有しています。復水式タービンは、タービンから排出された蒸気を復水器で冷却して水に戻す方式です。気体である蒸気が液体の水に戻ることで、復水器内部は真空に近い状態になるため、タービンの排気を引き込む作用が働き、回転駆動力が高まり発電能力も向上します。背圧式は、大気圧より高い圧力のタービン排気を蒸気として取り出して利用する方式です。蒸気は各社で熱源として利用されるため、総合的なエネルギー効率は復水式よりも高くなります。
純水装置
北浦(湖)から取水した水を工業用水として受け入れていますが、この中には藻類や塩類といった不純物が含まれています。この水をそのままボイラーに供給すると不純物は蒸発しませんので、スケール(汚れ)としてボイラーの蒸発管に付着してしまいます。スケールが付着するとボイラーの熱効率が低下するだけでなく、設備の寿命も縮めてしまいます。そこで、ろ過機、加圧浮上装置、イオン交換樹脂を使って、不純物を徹底的に除去した純水を製造しています。純水は、ボイラー給水として使われるだけでなく、各社にも直接供給しています。